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CICAFEは、コスタリカの国立コーヒー協会研究所。
主な事業として、生産業者へのテクニカルサポートを行う。
国内で7支部に分かれたサポートセンターが、農家とミルをサポートする。
環境保全と社会基準、生産技術の向上をサポートすることを目的とする。
その特徴として、「環境保護への取り組み」を掲げている。
1992年8月、国立コーヒー協会と、衛生省、水道局、電気省との間で、コーヒー精製場における環境汚染防止のための相互協定が結ばれた。
その際、「6年の間に、すべてのコーヒー精製場における環境汚染度を、80%減少させる」ことを目標として掲げた。
■CICAFEの自然環境保護へのとりくみ
こうした取り組みの背景として、1992年以前のコーヒー生産による環境破壊が問題となっていたことが挙げられる。
コーヒー豆精製場における洗浄水の使用は、無制限であり、パルプ(外皮)の処分方法や、汚れた水の処理法などにも、基準が整備されていなかった。
周辺住民の健康への配慮も不十分であり、コーヒー生産が生活の一部としての配慮も不十分であり、早急な改善が望まれていた。
こうした状況を受けて、1992年以降、4段階のステップを踏んでコーヒー生産、環境改善のための対策が行われた。
I 洗浄用の水の使用量の制限
II 廃棄物のろ過装置の取り付け
III タンク内沈殿式ろ過処理
IV ラグーン(湖)での処理
こうして、CICAFEは環境に配慮したコーヒー生産を整えたのである。