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スペシャルティコーヒーの産地・ニカラグア。
名前は聞いたことがあっても、どこにあるのかは...という方も多いのではないのでしょうか。
素晴らしいスペシャルティコーヒーを生産するニカラグアの基本情報と、実際に訪れての感想です。
国名 |
ニカラグア共和国 |
首都 |
マナグア市 |
政体 |
立憲共和制 |
元首 |
ダニエル・オルテガ・サアベドラ大統領 |
独立年月日 |
1821年9月15日にスペインから独立(グアテマラ総督領) |
GDP(名目) |
50億ドル(2005年) |
一人当たりGDP |
867ドル(2005年) |
人口 |
5,142千人(2005年)。人口分布は、マナグアを始めとする太平洋側15県(国土の約50%)に人口の90%近くが集中。首都マナグア市の人口は約93万人。 |
面積 ・地図 |
約13万平方㎞(陸地121,428平方km+湖10,384平方km)(日本の約1/3、北海道と九州を合わせた広さ) |
緯度・経度 |
西経83度11分~87度42分、北緯10度45分~15度5分(フィリピンと同じあたり) |
行政区分 |
15県、2大西洋自治地域、153市町村 |
民族 |
メスティーソ(混血)70%、白人17%、黒人9%、ミスキート、スモ、ラマ、ガリフォノ、クリオーリョ等の先住民4%。 |
言語 |
スペイン語(公用語)。大西洋岸では、英語、ミスキート語なども話されています。 |
宗教 |
ローマ・カトリック |
時差 |
日本より15時間遅れ |
電圧 |
110V/60Hz(米国と同じ) |
通貨 |
コルドバ・オロ(1米ドル=16.50コルドバ、2005年5月7日時点)。米ドル及びクレジット・カード(VISA、MASTER、AMERICAN EXPRESS等)はホテル、レストラン、ショッピング・センター等において使用可。 |
ビジネス・アワー |
商店は大体月~金9:00~17:00、土9:00~12:00。官公庁は月~金7:30~12:00、13:00~16:30。土日休。 |
11月~4月が乾季、5月~10月が雨季。1年中高温ですが、中でも4、5月が一番暑く、乾季の始めの12月~1月が比較的過ごし易い時期です。海抜55mにある首都マナグアの平均気温は26.5度で、湿度は74.8%です。カリブ海岸の低地では、雨季と乾季の区別ははっきりせず、一年中高温多湿で暑いです。雨量はマナグアの2倍以上。服はカジュアルな夏服で十分ですが、帽子、サングラス、日焼け止め、虫除けなども用意すると良いでしょう。
中米の中心に位置し、北はホンジュラス、南はコスタリカと国境を接しており、豊かな国土と火山や湖など美しい自然に恵まれた国です。
環太平洋火山帯に属し、国土の北西から南東に中央山系が縦走しており、中央山系の末端はヨロイナ山系、アメリスケ山系に続き、これらの山系からカリブ海側にイサベリア山系、ダリエンセ山系、ウアピ山系が伸びています。
カリブ海側は、低地で高温多湿で全域にわたりジャングル性原始林に覆われ、ココ川、リオ・グランデ・デ・マタガルパ川等水量の多い河川がカリブ海に流れています。
太平洋側には、大小30以上の火山からなるマラビオアス山系が縦走し、中央山系、アメリスケ山系との間にはニカラグア湖(8,264平方km、琵琶湖の約12倍)、マナグア湖(1,042平方km)があります。
また、太平洋岸一帯には地下水脈があり、肥沃な平原が発達し、農業の中心となっています。
ニカラグア湖には、大小500の島があり、サン・ファン川でカリブ海に通じています。
引用 ニカラグア大使館ウェブサイト
ニカラグアへは二回訪問しております。2006年と2007年に訪問しヒノテガのサンタリタ農園を二年続けて訪問しました。2007年はヌエバセコビアを中心に訪問しニカラグアのスペシャルティの最先端を考察してきました。
一般的に品質には悪い印象がありますがこれは設備が原因です。中米最貧国ということもあり世界の最先端の設備からいうと見劣りします。しかしスペシャルティコーヒーへの取り組み、カップオブエクセレンスの開催などからスペシャルティコーヒーの取り組みが少しずつ広がってきています。
ニカラグアではスペシャルティコーヒーの産地としてヌエバセコビアのディピルトという町が脚光を浴び、近年はこの地域からCOEがたくさん入賞しています。
大規模なミルはまだまだ土の上にビニールを敷いてその上で豆を乾燥させるなど品質管理には遅れをとっているかもしれませんが、中小農園のウエェットミルからのパーチメントをスペシャルティコーヒーに仕上げる設備、技術をもつドライミルも出てきております。
ニカラグア・スペシャルティコーヒーは他の中米コーヒーよりは柔らかい印象で酸味の質も日本人に良く合い、フルーティーなコーヒーです。